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エンジニアが経営理念について考えた話

前置き

経営理念ってなんでしょう?ミッション・ビジョン・バリューってなんでしょう?様々な会社が掲げています。社内に浸透させようとしています。
僕は今まで5社ほど勤めてきたなかで、正直一度もキチンと意識して働いたことはありませんでした。それは僕自身が必要としてなかったからなのか、会社としての伝え方の問題なのか、最近ふと考えてみたという話です。

経営理念って何?

経営理念とは、組織の存在意義や使命を、普遍的な形で表した基本的価値観の表明。

平たく言えば、「会社や組織は何のために存在するのか、経営をどういう目的で、どのような形で行うことができるのか」ということを明文化したものである。

これによって経営者は、基本的な考え方を内外に伝えて共有化したり、社員に対して行動や判断の指針を与えたりすることができる。理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブにもなり、企業における求心力にもつながる。すなわち経営理念は企業文化を形成する主要な要素である。

経営理念の内容は、行動規範的なもの、経営の成功のための鍵や経営姿勢を示すもの、企業の存在意義を示すものなどいろいろな形で表現される。一般的には、社会、顧客、および社員の三者に関する理念が設定されることが多い。

経営理念が難しいのは、適切な設定をしても時代とともに形骸化し、現実と乖離してくることである。どれだけ優れた経営理念やビジョンであっても、その変更のタイミングを見極め、時代に合わせて方向を再設定、再定義して、新たな道を踏み出さなくてはならない。

経営理念とは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール より引用

なるほどなるほど。
とても大事なことなんだな、ということは理解できました。
と同時に僕はこうなんじゃないか?と思う点がいくつかあったので、章に分解して整理してみたいと思います。

理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブにもなり、企業における求心力にもつながる

理念自体に共鳴できる人はどれだけいるのだろう?単純な疑問をこの一文から持ちました。 というのも今まで理念に共鳴するからここで働きたい、と思えたことが僕自身なかったからです。

それはなぜなのか、というのを自分の中で解釈すると「自己の会社や組織は何のために存在するのか」という視点で普段想像や仕事の一端を見ていなかったからだろう。と言うところに落ち着きました。自分が普段考えていないことに対して、共鳴するということは起こりにくい。

ではそんな僕が経営理念として共鳴しえるものはなんだろうか?と改めて考えてみると、自分の考える1個人としての社会的な存在理由にぴたりと合致するケース。もしくは内容自体が重要ではなくだれが言葉にしたのか、魅力をもった人物が作った言葉には自分から寄せていって共鳴したいと思えるかもしれないなと考えます。

実際僕はどこで働きたいかよりも誰と働きたいかで職場を選択してきたので、自分が働く上で大事にしているものが改めてそういうことなんだろうなと再認識しました。

とこんな流れで考えた結果、理念自体に魅力を感じる人はいないことはない。けれど組織にいる理由の大半は個人レベルでの魅力、プロダクトに対する魅力に共鳴したからなのかもしれない。相対的にみて理念自体に共鳴する人は少ないんじゃないだろうかという考察に至りました。じゃあ僕の考える経営理念の必要性って?というところは別の章やまとめにて。

考え方を内外に伝えて共有化

僕はここを重要な一文だと捉えました。内外っていったい何を指すのでしょうか?
僕は内が組織や社員、外が社会や株主といったものを指しているだろうとそれぞれ考えています。

ここでさらに踏み込んで考えなければいけいないことは何でしょう?僕は内と外で期待するものが違うだろうという点を考えなければいけないのではないかと思っています。内外をひとくくりにできるような言葉ってどんなもの?むしろそれぞれに向けた言葉を別で用意すべきものなのではないか?

そもそも経営理念ってどんな風に考え始めるのか?と想像してみると、経営理念には創業メンバーの強い起業動機、社会に向けた意思表示の面がやはり大きいと感じています。つまり外向きに寄せた言葉を設定することが多いなと思っていて、そもそも内向きにも響くようにとするのは難しいのではないか?という疑問を持ちました。

その解釈持って、経営理念を表す際にミッション・ビジョン・バリューと複数用意されているのはどうしてか想いを巡らせると、なるほど向き先の違う言葉を定義してるのかな?という見方をすることができました。

また最近知った言葉でインナーブランディングというのがあるので取り上げるのですが、こういう内向きに対しての明示的な言葉が存在することからも、向き先に合わせた言葉の作り方が意味を持っている。内外に伝えるというのは単に同じ言葉で表すことではないな、と考えるようになりました。

インナーブランディングは、インターナルブランディングやインターナルマーケティングとも呼ばれ、社員に企業ブランドの価値や目指す姿を理解させる啓蒙活動が起源です。消費者などに対して自社のブランド価値を啓蒙するアウターブランディング(エクスターナルブランディング)と共に、ブランド構築活動を構成する重要な要素のひとつです。

インナーブランディングとは|KAINOSHO より引用

社員に対して行動や判断の指針を与えたりすることができる

エンジニア目線で見た場合、経営理念に一番重要なのはここだろうと思ってます。組織としての正解はなにか?現場での判断に困ったときに基準となるものはどんな想いなのか?それが明確であることは、最も会社が社員に浸透させる意味を感じれます。
経営理念の元、僕はこの企画や実装を採用することが正解だと判断しました。なんてことを社員が言うことを願っているのかな?と想像することもできます。

このへんの解釈で、僕の中にすっと入ってきた言葉を引用しておきます。

大事なのは、 その企業が目指しているものを従業員に理解してもらうことで、 従業員の仕事に方向性と目的を与え、さらに従業員が意思決定をするときの ”判断基準”になるように落とし込み、それによって企業を成長させることなんですね。

As I Am. | 有名企業から学ぶ;ミッションとビジョンの違い より引用

判断基準になるレベルまで落とし込むことを目標にし、結果として企業としての成長を得たいのだな。なるほどなーと腹落ちしました。

まとめ

自分の考えをまとめると経営理念というのは、経営者や企業としての内外にむけた意思表示である。
社員目線でみると、日々の業務レベルにおいて判断基準の1つになり得るものである。
外向きには企業としての存在理由、内向きには組織の行動指針として必要なものである。

各社想いや狙いがあって作るものであるとは思うけれど、僕個人としては誰に向けた意思表示なのかという観点を明確にして設定されていたほうが、浸透しやすくなるのではないだろうかという考察になりました。

経営理念なんて理解しなくても、仕事はできるのかもしれないし僕はできてきました。
けれど判断基準になりうるものだというのを解釈できると、理解する必要性があると考え方を変えることになったのはよかったです。
チームで働く上で、同じ価値観・判断基準というかが皆で共有されていると、スムーズな連携がしやすくなることを実感しています。

経営理念ってくくりで受け取ると大層なことに感じますが、このことって事業単位、数人のチームにおいても共通に言えることだと思ってます。一緒に集まってなにかを作っていくって時には、チームとしてそれをどんなものにしたいかって意思表示を明確にしておき、個々人の判断基準になるくらい浸透させること。考え方の粒度や視点の違いはありますが、大事にいきたいですね。

ということで経営理念に共鳴して働きたい!となる人は考えた後も稀だろうと思ってますが、経営理念を社員に浸透させる意味は理解できました。
経営理念の理解は大事、理解してきましょう。

おわりに

組織論とか、チームが機能する仕組みづくりとは?
みたいなのが最近の勉強のテーマなのでそういうの好きな人とか、マネージメント層・経営層の方で話聞いてあげてもいいよってかたは是非機会を作らせて下さい。