エンジニア組織の認知拡大をリードするために考えたこと
前置き
エンジニア向け自社イベントを企画したことはありますか?
一般的なイベント企画の動機として浮かぶのは、次のようなものでしょうか。
- 知見の共有
- 発表機会の提供
- コミュニテイ発展への貢献
自分が自社イベントを企画する際にも、上述したことを考えていました。
しかし時間をかけて考えていくと、それらは建前だと気付きます。
自分がエンジニアとして自社イベントを企画する本心は、採用と探究心を満たすことの2つでした。
加えて純粋な知識探究のためなら、会社の名前をつけたイベントにしなくても良いです。
以上のことから、結局は自分が自社イベントをする目的は採用。 すごくシンプルになった。
というところで本題へ。
今回は、認知拡大に対するアクションと採用をどのように線にして考えるのか?を整理した話です。
認知拡大ワークフローの考え方
大目的
エンジニア組織の採用へ繋げる認知拡大を目的とする
3つの重点項目
- 採用をフェーズで理解する
- 対象スコープでのアクションを定義する
- アクションの評価方法を設計する
個人で闇雲に外部向けアクションを行っても、継続性が生まれにくいです。
組織的に動けるフレームにどう落とし込むか?誰をどれくらい巻き込むか?そんな観点を大事にして考えていきます。
1. 採用をフェーズで理解する
図1. 採用のステップ / リクルートメント・マーケティング入門:あたらしい採用の常識 / Recruitment Marketing 101 より引用
採用フローは、引用させて頂いた図1のような4つのブロック、8つフェーズで捉えることができます。
これをベースに、 自分たちがするアクションの前後関係を意識し、対象とするスコープはどこまでなのか? の考え方を共通認識にしていきます。
具体的には、自分たちは図1における Lead Generation のブロックをスコープ とし、前後関係として後ろに Lead Nurturing のアクションが続いていくと理解しました。
2. 対象スコープでのアクションを定義する
自分たちは1で言葉にした、図1における Lead Generation のブロックをスコープとしました。
具体的なアクションとしては、以下を設定します(よく言われているようなものに落ち着いた)
個人だけでできること、チームや会社を巻き込んでできること、社外も巻き込んでできること、様々な粒度のアクションリストですね。
3. アクションの評価方法を設計する
1で前後関係を意識することを言葉にしました、これを評価を考える時の観点に利用します。
Lead Generation と Lead Nurthuring の境目にあるアクションを目標に置き、そこに繋がる中間点や、出発点となる2であげたアクションリストを繋いでいくことで、図2ができあがります。
図2. アクションと目標を繋ぐ
この図より、以下の2点が全アクションに対する到達点の指標であるとイメージできました。
- エンジニア募集への反響
- エンジニアのリファラル紹介数
会社としてブログをするのも、イベントを開催するのも、外部登壇するのも、認知拡大を目的とした場合にはこの2つにいかに影響を与えられたか?なんですね。
また、到達点だけでなく中間点や出発点のアクションも定点観測することで、改善サイクルを細かく回せるでしょう。
まとめ
エンジニア組織の認知拡大アクションには、多くのアプローチがあります。
闇雲にやっても継続せずに、アクションをしなくちゃ!という気持ちすら生まれてしまうのをよく見てきました。
そこで改めて採用構造理解と評価手法を考えることで、個々のアクションを線として捉え、目的につながる形が見えるようにしました。
認知拡大には継続と改善サイクルが必要だから、しっかりと考えていきたいですね。
これはあくまで自分の状況による一例ですが、戦略を練るための道筋をつくれたことが成果だなと考えています。
そんなところで、今回はおしまいです。
お知らせ
自分がメイン担当として企画したイベントが来月開催されます。
テックリードに興味のある人、このブログ内容のようなエンジニア採用へのアクションを語りたい人👇のイベントでお話しましょう!